彼と、私と、ほろよいと
一口飲むと思い出す
恋をしてたあの日の記憶
思い出すのはいつも彼だった
映画よりも、小説よりも
人生はロマンチックだ
一口飲むと思い出す
恋をしてたあの日の記憶
思い出すのはいつも彼だった
映画よりも、小説よりも
人生はロマンチックだ
#ベランダ
生ぬるい風が私のシャツに入り込む。
べランダで一人、
彼の帰りを待ちながら、
アパートの近くを通る電車の音だけが聞こえる。
定時に帰らない彼の帰り。
だけど私はこの待つ時間が嫌いじゃない。
帰ってくるまでちょっとほろよい。
#コンビニ帰り
君と夜の短い散歩。
朝から決めてた二人の約束。
二人の手には一つのレジ袋。
ちょっと待ってよ。帰ってから飲むんじゃないの?
そんな声も聞かずに私の分まで開けちゃう彼。
もうしょうがないな、今日だけだよ。
なんて実は私も一緒に飲みたかったり、して。
今日は二人で、ちょっとほろよい。
#東京の夜
冷えた夜に二つの影。
スカイツリーまで歩く?
なんて、彼にしてはいい提案。
寒い?
寒いです。手だけ。
そう言った私の気持ちは
気付かれちゃっただろうか。
笑って誤魔化す彼。
誤魔化さないでください。
寒かったんです。
手、だけ。
なんてことを思い出して
今日は一人でちょっとほろよい。
お酒と音楽。
それはまるで恋人のように寄り添い合う。
飲み終わるまでの数分間。
今夜はどの曲を聴いていきますか?
PM 10:00
AM 0:00
AM 2:00